「最近ブログを更新していませんね。」とお客様からお気遣いのメッセージをいただき、気になっていながらブログというのは書かなくなるとどんどん疎遠になり;;もうすぐ1年? そんな中、急にブログを書きたくなるようなフランス語のセリフを電車の中で聞いて、このフランス語について生意気ですが解説したいと思いました。
Je m'en fous. フランスで生活を始めるとまだフランス語ができない時からよくフランス人から聞かされる日常生活で欠かせない重要フレーズ。フランス人の日常セリフ、Je m'en fous.
英語に直訳すると I don't care. 日本では「気にしない。」なのですが、なぜかフランス人の口からこのセリフを聞くときは、英語的な「気にしない」よりももっと強く「どうでもいい」に聞こえてしまいます。「そんなことどうでもいいよ!」フランス人をまるごと表すような、なげやりな言葉に聞こえます。今回このセリフを聞いたのは電車の中、しかもこのセリフがとてもポジティブに聞こえた瞬間でした。
久しぶりにTVG(日本の新幹線ようような)移動。私は自分の座席番号と信じ、席に座り荷物をたくさん床の上に置き、おやつもテーブルに配置してのんびりしていました。そこへ、後ろからフランス人ムッシュが 「ここは俺の席だけど」と言ってきました。私は自信満々に自分のアプリにあるQRコードを見せて「私のところだけど」
若いフランス人ムッシュは、「君の番号はこっちの座席」
よくみると私が勘違いしていたようでした;;
しかも電車を予約した時に注意して通路側にしていたつもりですが、「本当の私の座席」は窓際ではありませんか。
荷物はたくさんあるは、テーブルにはおやつを配置した後、戸惑っていると、若いムッシュは、「僕の席にいたいのならいいよ。僕がその窓際の君の席に座るよ。」
想定外のシチュエーションでますます戸惑いながら、しっかり
「C'est vrais?」 本当?あなたそっちにいってくれるの?みたいなジェスチャーをするとその若いムッシュは
Je m'en fous と言ってさっさと前の通路側に座っている人を跨いで窮屈そうな窓際の席に座ってくれました。
フランス人てこんなにフレキシブルだったんだ!と再認識した日。どこに座ろうが自分は関係ないよと、座席を間違った私に発したこのJe m'en fous. はとても感じがよく聞こえたものでした。
Je m'en fous. シチュエーションによって言葉のもつ意味が広がる、雰囲気がかわる。
Je m'en fous. フランス人の”なげやり”的な印象から小さいことを気にしない心の広いフランス人ということに格上げになりました。私もつくづく調子がいいかな。笑