フランス人の家庭ではかならずキッチンにストックのある、コンフィチュール。フランスの朝食でみかける、まさに果樹100%コンフィチュール。
フランスの家庭で作るコンフィチュールの美味しさは格別です。田舎暮らしのフランス人の家の庭では、りんご、洋梨、さくらんぼ、桃、すもも、いちじくが植っていることも多く、自宅で採れた果物をコンフィチュールにする、これはフランスの家庭では日常茶飯事です。
都会に住み庭のないフランス人でも、マルシェで季節の果物を買ってコンフィチュールにすることも多くあります。マダムだけでなくムッシュもマルシェかごにたくさんの果物を買い込み、大量の砂糖を用意して、自家製コンフィチュールを仕込みます。やっぱり美味しいコンフィチュールの謎は、砂糖の量。。食べ過ぎには注意ですね。😉
朝食ではグリルしたパンにバターを塗り、コンフィチュールを添えて食べる。日本でも浸透しているこの朝食スタイル。日本は国土の関係で、果物は贅沢品ですが、フランスではまず1キロ単位で料金が表示されていて、マルシェの場所によっては、さくらんぼ1キロ2.99ユーロ?!なんて場面もよくみかけます。
季節初めは料金は高くても、季節半ばになってくると値段が落ち、ましてや季節終盤になると”えっ!安い。”と買わなくては損のような値段だって可能。インフレでフランスも食料品がかなり値上がりしていますが、それでもまだまだ果樹は食卓に豊富にでてくるフランス。
ところで、コンフィチュールは、フロマージュに添えて食べることもあります。塩気のあるフロマージュとコンフィチュールの甘さがマリアージュとなり、食がすすむ組み合わせ。
羊のフロマージュとさくらんぼコンフィチュールの組み合わせといえば、バスク地方では有名ですが、フロマージュ屋さんでよくみかけるコンフィチュールはCoingコワン と発音されるマルメロの実。コワンはりんごの1.5倍のサイズの形をしていて、かなり硬く、とても普通に食べれることができません。
小さく切ってコンフィチュール作りをするのですが、その小さく切ることもとても苦労する、かなり面倒くさいフルーツ。でもその面倒くささの後に待っているものは、とても美味しいコンフィチュール、ゼリーにしたり、フランス人が大好きなコンフィチュールです。
お店でも販売しています。コンフィチュール好きの方、なかなかん日本ではみかけない種類です、フランス観光中ぜひご賞味あれ〜。
ちなみに、5月日本のゴールデンウィークが明ける頃。フランスの庭ではさくらんぼがなるころです。