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不規則フランスのレストラン営業時間【お客様は神様ではありません^^;】

 

 

 ある日の午後、観光途中ピレネー山脈にある普通の街、特に観光名所でもないけど、わりに大きな街でランチをすることになりました。

 

 時間は13時を少し過ぎたころ。木枯らしのなか車から出ると、ピュルールンという音がでてきそうなくらい、街には人がみあたりません。だいたいフランス人の腹時計というのは本当にわかりやすく、この時間帯は多くのフランス人がランチをとる時間で、街からフランス人が少なくなる時間帯。。。

 

 日本のように「たちぐいそば」や「ワンコインランチ」でさっさとランチをすませるという習慣がないのがフランス。サラリーマンもレストランで赤ワインを飲みながら同僚と会話を弾ませながらゆっくりランチをする国。

 

 それでも大都市になると、急足で歩きながらバゲットサンドウイッチを食べる忙しそうなフランス人もいますが、田舎ではみられない都会病の光景かと。

 

 とにかくお腹が減った私たちは、偶然立ち寄った街の中心に車をとめ、とくにお目当てもなく、目に入ったレストランに行くことになります。レストラン情報もないし、寒いし、どこでもいいや! 

  

 歩いてすぐのところに、ビストロ風、外壁が赤と黒(Rouge et Noirたしかそんな本の題名がありますね。スタンダール)のデザインで目立つフレンチレストランが見えてきます。こんな田舎ではこういうガチなビストロレストランが間違いなくコテコテのフランス家庭料理を出してくれると期待して、「ここでいいよね〜。」旅のともと目配せしながら、「いい、いい、ここでいい。」なんていい加減なレストラン選び。😂

 

 Bonjour! Nous sommes deux!

こんにちは、二人です!

 

お腹が減っていることと、寒い外から暖かい店内に入るとほっとして、店の主人に聞かれる前に闘牛のごとく手でピースマーク✌️をします。

 

 すると向こうから意外な返答が!

 

Nous sommes fermés!

もう閉店しました。

 

えっ!閉店って今何時よ。。。

 

時計の針は13時30分まえ。

レストランの中はまばらにお客さんが入っている状態で、みなさん赤ワインを飲みながら食事中。

 

Nous sommes fermés って。。。。

相手のフランス語をリピートしながら、どういうことよ!とひかえめにせめると、、、

 

 今日は客の入りが悪いから閉めたんだよ。

 

 店主は開き直り。しかも肩をすくめながら、まるで、なにが悪いんだ?!みたいな素ぶりです。これはいたってフランス流。フランス生活のなか今までも何回もみてきたフランス人の開き直りジェスチャー。。残念ながらこれはフランス流接客なのです。

 

 これはまずいと、このレストランを出た後、近くを彷徨いますが、複数のレストランのシャッターが閉まっています。

もう、どこでもいい! と目にはいった、普段なら絶対選ばないような店構えのドアをあけると、レストラン内は誰もいません。今度は自分から

 

 Vous fermez....? もう閉まってますよね、、、?

 

 時は平日水曜日の13時45分。

結局この日は、今まで利用したことがなかったトラック屋台サンドイッチとフリッツ(フライドポテト)を利用することになりました。

 屋台の前に併設された、白いプラスティックのテーブル。白いプラスティックの椅子に座りながら、パニーニとポテトフライ、コカコーラ。トラックの中は綺麗に整理されていて、3人のフランス人男性が働いていました。サービス係は、綺麗にプラスティックのテーブルを拭いてくれ、トラックから、準備ができたものから運んでくれました。

    コカコーラとプラスティックコップ。

    暖かいパニー二。

    フライドポテト。

ピュルールン風のなか、フランス人男性3人がしっかり私たちのテーブルを担当してくれました。

 

フランスはやっぱり面白い。😆