スーパーの魚売り場にて。
フランスでは比較的小さなスーパーの中にも対面販売の魚屋さんが隣接されています。
大きなスーパーと違い、人影もまばらななか、こんな場所では魚の回転も早くないと想像でき、横目で魚の鮮度をチェックしても、”んんん、ここでは魚はやめておこう”ということが多いのがフランスの事情。😞
お魚の国、特に高知で生まれ育った私にはフランスで目が赤い魚を”ほら、これなんかどうだい、新鮮だろ”とか言われたときには”目が点”なんてことが今までにも何回あったことか。
今日は立ち寄ったスーパで、魚屋コーナーには全く客の影がないなか、豪華に盛られた【シピロン】Chipiron 小さなイカに目が止まりました。
シピロンというヤリイカの種類に出会ったのは、バスク地方。タパスやレストランで必ずといってでてくるシピロンの料理方法は至って簡単。ガーリックとパセリ、塩、胡椒、オリーブオイルで軽く炒めるのが一般的のようです。
対面コーナーですが、店頭には誰もいない。ちょっとまつこと、若いフランス人の女の子がでてきます。
" Vous voulez quelque chose?" ヴ ヴレ ケルク ショーズ? (*舌を噛む寸前のフランス語発音😆)
何かお求めですか?
” シピロンを少しください。”
ビニール手袋をした若い店員さんは、シピロンを無造作に袋に入れます。フランス文化にかぶれた私は、こういう時に沈黙が耐えられない。😁
”これ美味しいのよね〜。”
すると店員さんは表情をかえず、淡々と、
”私は魚が嫌いだから知らないわよ”
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このセリフを聞くのはここが初めてではありません。
以前にもスーパーの魚屋さんで若い男の子に
”この魚の名前は?”と野暮な質問をしたら
”魚は食べないから知らないよ。”
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スーパーという環境がそうなのか、、まさかマルシェではそんなセリフは聞いたことがありません。
でもスーパーという場所は確かに、その国の庶民の台所。
フランスでもマルシェで買い物をする客層は意外と限られた層。例えば若い学生は足を踏み入れない場所です。
今日の魚売り場の女の子の最後のセリフは、
”フランス人は肉タリアンだからね。”
"On est plutôt viande."
魚売り場の発言。もうここまで率直だとお客も降参!
こういうフランス人気質、結構好きです。
BRAVO les Français!!!
A bientôt !