フランスの超酷暑はまだまだ続いています。
季節の中で一番苦手な夏。フランスの夏はこんなに”じめっ”てなかったというのは昔話。最近のフランスの夏、結構湿気が高く、外出をするとすぐに汗ばみます。しかも今年の夏の発汗量は並大抵ではありません!💦
こうも暑いと洋服については、いかに涼しく凌ぐかがポイントで、麻を好み、ゆるゆるのスカートで風通しのよいものを連日着用。ゆるゆる、ダラダラ。
これではいけない!と今日は少し気合いのはいった?洋服を探しに。お気に入りのヴィンテージショップへ。
ヴィンテージについては好き嫌い、好みがあると思うのですが、最近のマイブーム。
むしろ新商品とかをみても胸騒ぎがしない。ベルエポックの古典的なヴィンテージものがかなり良い状態でみつかるフランス。ヴィンテージショップ独特の香り(😆)の漂うお店に足を一歩踏み入れると、そこは宝の宝庫〜!
まずはショーウインドーに飾られている商品をチェック。涼しそうなラルフローレン定番シュミーズドレス。昔スタイル、良き時代のラルフローレンを醸し出しています。後で試着してみよう。なんて呑気に思っていたら、すぐに若い女の子が試着して即購入していました。残念だな〜。と思いながら、いやあのスタイルだったら、今日の自分の出立とあんまり変わらないからまっいいか。
”Comment ça va?元気?" 店のオーナーが声をかけてくれます。 ”このまえ仕入れ目的で日本からお客さんが来てたよ。”
”へええ、こんな小さな店を知ってるなんてすごいね!
で、どんなものを買っていったの?”
”vêtements de travail”
”なに? 作業着?!”
もちろんヴィンテージ作業着です。日本ではフレンチワークと呼ばれヴィンテージファンにはコレクショナーもいるのだとか。
フランスでは現在でもブルーワーカーの職人たちは、文字通りブルーの作業着を着ています。屋外の工事現場でもよくみかける、ブルーのジャケットやパンタロンを着こなしたフランス人労働者。
現在は公共施設の工事現場や大工作業、電気工事、水道管工事、そして、家の中でもムッシュたちは、ちょっとしたDIYをするのにこの作業着を着ていることもあります。そのくらいフランス人にとってブルーのvêtements de travail はフランス魂がこもっています。
そもそも19世紀半ばまだ炭鉱が盛んだったフランスでは、肉体労働から体を守るための、生地のしっかりした特別仕立ての作業着が必需品。漁師も農夫もムッシュたちは全身ブルー尽の作業裏姿だったのです。
お店で見せてもらったこの作業着、80年ものくらいなのですが、現在の大量生産のものとは全然比較にならない。かなり厚手でしっかりした生地、存在感さえ感じられる、裁縫の丁寧さ&質感あきらかにmade in C....ではない。
ヴィンテージというのは確かに大量生産時代の現在の商品とは違う価値がある。フレンチワークなんて更にフランス歴史を感じ取る、ただの古いものやかっこいいものではない。フレンチ魂さえ感じるとしたら確かにこれは正真正銘のヴィンテージだ。
ところで、オーナーは多くのフランス人のように、”いつか日本にいってみたい、日本は憧れの国なんだ”。こんなことを言われて嬉しくないわけはない。いく先々で、私が日本人だとわかると、多くのフランス人はとても好感を持ってくれるのがありがたい。それくらいフランスでの日本への評価は高いのです。
まだいったこともない日本のことをかなりよく知っているオーナー。日本人の徹底的なこだわりがすごいとか。最後に、”ひとつだけ日本に問題があるとしら、、、”
”えっ、何?問題ってなに?”
”同じ商品を大量に購入していくからそれに備えて仕入れても、6ヶ月後に全然違うものを求めてくるんだよ。日本は流行は6ヶ月周期なんだよな??”
”あなた、日本にいかなくてもそこまで日本を理解したらブラボーよ〜!”🤣
ちなみに、私がゲットした洋服は、、、酷暑を凌ぐための夏物予定が、秋物のワンピースを衝動買い。決めては made in Italy 。。。。製造地にこだわっているのもマイブーム。。。
とりあえず、今年の夏は現在もっているユルユル&ダラダラ出立で酷暑を乗り切ります〜🥵
Bonne soirée