今年のフランス2022夏。といってもまだ6月。猛暑を超えた酷暑です。🥵
Toulouse トゥールーズの今日の天気予報は41度を予測されています。「インドのように暑いフランス。」
そもそもフランスは南フランスに近づくごとに、肌の浅黒いフランス人が多いのですが、この時期こんな暑さになると、フランス人の肌はますます”茶色い”。(実は私もです。。😅)
炎天下の中、老若男女、日焼けを恐れることはなく、軽い出立でマルシェで普通に買い物をするフランス人。帽子もほぼ被らないし、日傘は存在しないし、日焼け用の手袋? ないないっ。マスク? ないない!🤣
屋外がこんな様子ですが、さて、ここまで暑いフランス。屋内のフランス人の生活が謎です。というのも、まだまだ「フランスの家」にエアコンは普及していないのです。
フランスに住み始めた頃、はじめて迎えた初夏の頃、「なんで、どこも朝から雨戸やシャッターが閉まってるの?」
誰も住んでいないのかしら?
漠然の謎がその後数年してわかるようになりました。謎は、ナチュラル嗜好と節約的マインドにすぐれるフランス人の強み、「生活の知恵」。自然の法則に沿ったものです。
「朝から閉まっているシャッター、雨戸」これは日除けが理由だったのです。夏の早朝7時くらいまでは窓を開放して、朝の冷気を家の中に取り入れます。太陽が登り始める頃には南向きの部屋は雨戸を締切、太陽をシャットアウトします。
古い建物の場合、建物の壁の厚さがかなりあり、断熱には最適の作りになっています。*写真の1800年代建築の家、ドアを開けた瞬間、屋内の”ひんやり感”の気持ちよさはなんともいえません。
北向きの部屋の窓は開放し、なんとか風通しをするようにします。私の今住んでいる古いアパートも北向きの部屋は、屋外が41度であろうと、「ひんやり」しています。
夕方太陽も落ち、外気の熱が和らいだのを確認すると同時に、南向きの部屋のシャッターを開け、家中の窓を開放して外気を通し家の中の温度を下げる。
ここまでの話は、フランスの古い家に住んでいる場合です。
現在のフランスは新興住宅ディベロッパーがかなり活発で、新しい家に住んでいる人がかなり多くなってきました。
住宅不足で、アパート、住宅建築の増加は歯止めがかからないフランスの住宅事情。通常、新しい建物はかなりのスピードで立てられ、資材も昔からの古い家とは違い、耐熱に関してはかなり粗雑な建築状況。フランスの一般家庭でのエアコン普及と関連しています。
夕方、テラスアペロの時間。日本のエアコン環境の話をします。
「明日は41度だって〜。日本じゃ、一日中エアコンつけっぱなしの家もあるわよ〜。」
「体にも環境にもよくないよね〜。日本人て健康食で健康生活じゃないのか?!」
いやいや〜。。。。日本は湿度が高くてね、、、、同じ41度でも体感温度が全く違うんだよ! でもエアコンを使えば使うほど、ますます外気温度は高くなるし。。わかっているけど。。
まだ汗ばむ夕方のテラス。ロゼがすすむネタはまだまだたくさんあります。
A plus!
執筆者 田所