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フランス渡航の現在【ワクチン接種証明書】と【マスク義務全面撤廃】

 コロナ勃発後この2年間、海外渡航条件が目まぐるしく変化してきました。国によって条件が違うことも、最新情報を得ることの難しさに加担しています。

 

 昨日約5週間の日本滞在を経てフランスに帰国しました。フランスへ出発する数日まえ、”そうだ、現在のフランス入国条件は?”、、、今更、呑気にネットで調べても、フランスに住んでいる日本人の友人に聞いても”フランス渡航条件はワクチン接種証明よ”。

 

 挙句の果てには、海外渡航予定のない日本在住の日本人も、”フランスへ行くのはワクチン接種証明が必要よ!”

 

 羽田空港のエアラインカウンターでも、”お客様、ワクチン接種証明書はご持参されていますか?”

 

 今回のフライト経由は羽田空港から最終目的地、フランス、トゥールーズまでドイツのミュンヘン空港を経由するものでした。結果、ドイツでもフランスでも一切、ワクチン証明書を求められることはありませんでした。

 

 日本帰国中5週間、日本のコロナ禍環境に身を置き、国民99.9パーセントを超えるマスク着用人口の国から、ドイツ、ミュンヘン空港へ降り立った途端、空港内で多くの人がマスクを着用していない! びっくり! ちなみにドイツのコロナ感染による死者数は約14万人。

 

 マスク着用光景の影響か、かなんだか閉塞的に感じた日本からやってきたものにとっては、ドイツのこの光景が新鮮にさえみえました。

 

 ミュンヘン到着時刻は午後17時過ぎ。乗り継ぎ便まで4時間以上あったので空港の外に出ると、爽やかな微風がふく、屋外レストランでは多くの客の賑やかな話し声と、30人以上の客が待つ”混雑ぶり”。誰一人、マスクはしておらず、まさにその光景は”コロナ前”!

 

 ”もうコロナ前には戻ることはない。”といったのは誰?!戻ってるじゃない、すごい!14時間のフライトの疲労感を吹っ飛ばしてくれるような新鮮な光景でした。

 

 トゥールーズ行きの搭乗口へ移動すると、コロナ前のように年金生活に入った団体旅行のシニアフランス人で混雑! 人々の距離は、コロナ前に戻っています。顔と顔の感覚は20センチメートル?! 飛沫を景気良く飛ばしながら喋りまくるマダムたち。そろそろ時差ぼけで虚ろ状態になりながら、元気なマダムたちをみて圧倒されます。

 

 フランスを去る前は、マスク着用義務が終わったものの、お店の中に入るときは、どんな小さなパン屋でもマスク着用義務がありました。久しぶりのフランス、今日はどこをみても誰もマスクをしていない!

 

 不安になったので、フランス人の友人に確認。”ねえ、もうどこでもマスクしなくていいの?” ”そうらしいわよ〜(人ごとモード。。。。” なんでも5月16日に、フランスは”マスク義務化全面撤廃”になっていたのでした!知らなかった。。

 

 5週間でこんなに社会は変化できるものか。まるで浦島太郎のような気分です。

 

 隣国のイタリアやスペインに飛び立つフランス人旅行者であふれる空港。スペイン語や英語が飛び交う活気のある空港。空港が空港らしさを取り戻しています。あと1ヶ月したらはじまる2ヶ月の夏のバカンス。フランスの現在の光景はほぼコロナ前と変わらなくなりました。

 

 ところで、現在のコロナ感染者の数はドイツもフランスも、日本より多いのが事実です。コロナで見える国民性、国柄事情。それにしてももうすぐやってくる日本の猛暑を想像すると、汗による心身への弊害の可能性も。もちろん、自ら着用したい人は引き続き着用。外したい人は外せる社会。ここは、ドイツやフランスを少し真似てもよいような気もするのですが、、、、、。

 

Bonne soiree 

 

執筆者 田所