春到来!今日はフランスは大統領選挙。これは5年に1回の国の将来を左右する大イベントですが、今日のお話は、毎年この時期からフランス中で毎週末開催されるヴィッドグルニエのお話です。
まずヴィッドグルニエVide-grenier このフランス語ですが、Videは”空にする” grenier ”屋根裏部屋”、そうです、屋根裏部屋を空にする。屋根裏部屋には使われなくなったものがたくさん置かれています。捨てることのできないもの、でも使わないし。。。
フランス人の家には、家が広くなればなるほど、たくさんの”アンティックまたはヴィンテージ”?があります。これを一切合切整理できる日、ヴィッドグルニエ。日本語では青空市場でしょうか。ちなみにイギリスではカーブーツセールといいます。☺️
暖かくなる春から9月の終わり頃まで、お天気のよいまた日照時間の長いこの時期に設定されるヴィッドグルニエ。私がはじめてこれを知ったのは、フランスに引っ越してきたばかりの15年以上前、当時は、”ヴィッドグル二エカレンダー”がキオスクで販売されているような時代でした。”これってなあに?”と目にしたのがきっかけでした。今もあるのかはわかりません。。。?インターネットでカレンダーがみれる現在ですが、村や街 行政団体がメインに、日程を発表し、日程から3ヶ月くらい前から、参加受付がはじまります。
ほとんどの場合が通りを封鎖して車侵入禁止にして行われます。参加申し込みをしたのちは、当日の自分の陣地を記されたマップを確認しながら、速やかにその場所で”ありとあらゆるアンティーク?商品”を並べ、朝9時くらいから17時くらいまで、路上ピクニック状態になります。なにしろ1日中なので、ランチ持参、ワインやチーズやハムなどで太陽の下、ランチを楽しむフランス人。ほぼ自分の住んでいる家の近くでの参加なので、近所の人が遊びにきたり、友達がきたり、なにしろ賑やかな雰囲気です。そこに”何か掘り出し物はないかな?”とやってくる人たち、通りはまさに歩くこともできないくら混雑になる場合もあります。
家電製品、寝具、洋服はもちろんキッチン用品、中には、”これって何に使う?”フランス人にしかわからないような不思議なキッチン器具。園芸品、ひびがはいっていたり、割れていたり、こんなもの誰が買うの?だめもとで商品が並んでいたり😆
漫画、絵画、自転車、ナンバープレート、ボロボロの、、もちろん、とんでもない掘り出し物に遭遇することも多々、これに出会うためのワクワクするイベントです。
光景として象徴的なのが、日焼けをすることが大好きなフランス人。年齢にかかわらず(70代でも。。。)ノースリーブにサングラスで一日中外にいるわけです。この日を利用して、日焼け、路上ランチ、おしゃべり、フランス人は本当に人生を楽しむことの達人だ、こんなことも垣間見れるフランスの開放的な日。
今年はなんとはじめて6月にフランス人マダムと一緒に出店?することにしました。そろそろ引っ越しを予定しているので、丁度いい機会です。気をつけなくていけないことは、1日中ですから、色々な商品が目にはいり、あれこれと買ってしまって、しかも自分のものはほぼ売れず、夕方の帰る頃には、朝きた時より荷物が多くならないようにすることです。🤣
執筆者 田所