ブルターニュ地方に6ヶ月間滞在する機会に恵まれました。目的は仕事の研修滞在でしたが、目的以上にたくさんのブルターニュ地方の風景、食べ物、ブルトン(ブルターニュ人)様々な出会いに恵まれました。
今日は、ブルターニュ地方、モルヴィアン県オレー(AURAY)からアングレム近郊の知人宅まで約400キロ走り一泊して、2日目に400キロ以上走行し、トゥールーズまで戻ってきました。すべて高速を通ってしまうと、せっかくのフランスの景色を楽しむことができません。時間があればフランス国土の広さ、地方独特の土壌の違い、建築スタイルの違いなどがわかる国道、県道を使用、フランスの広さを堪能できる旅になります。走行800キロ、フランス横断の旅はやはり感慨深いものです。
ブルターニュ地方でも最南のモルビアン県から南下しながらドライブすること2時間、ロワール地方周辺で、6ヶ月ぶりに目にしたワイン畑がなんと新鮮なこと!
そうだった、ブルターニュにはワイン畑がなかったんだ。😆トゥールーズ近郊は特にオクシタニー地方、ラングドック県はフランスの中で最もワイン畑面積が広いところだといわれています。ワイン畑を見ても、当初の新鮮な感覚がなくなっていました。そして、その後1時間ほどしてますます南下しながら車窓から見えてくるのが、”煉瓦色の屋根”。これさえも15年以上見続けてきて、当たり前になってしまったもの。今回この屋根の色がなんとも鮮やかで灰色の空の下の走行でしたが、心まで明るくなるというか。
地方によって食文化も違いますが、アングレム(Angoulême)近郊の知人宅での滞在は夕食に鴨肉のコンフィを使った、ハッシ パーメンティエーHachis parmentierをいただきました。ミンチにしたお肉は、ペリゴール (Périgord 鴨肉生産地で有名な場所)の近いアングレームでも鴨肉が主流です。マッシュポテトとお野菜、ミンチ肉のグラタンですが、まだまだ暖炉を使用するフランスの田舎の夕食、たまらない美味しさとセッティングに感動です。鴨肉の国に帰ってきたんだ〜!😇
慣れてしまった環境や人間関係に距離を置いて、リフレッシュして、そして自分に与えられているものにさらに感謝できる良い機会となったと信じます。
”初心忘るべからず。”☺️
執筆者 田所