ワインといえばフランス、フランスといえばワイン。世界銘柄(カルフォルニア、チリ、アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド、、、、)も市場に定着しているワインの世界ですが、それでもワイン市場におけるフランス王座の存在はまだまだ第2位をぐうんと引き離しているのでないでしょうか。(2022年11月現在の噂話では、いまや世界ワインのレベルがぐいぐい上昇し、フランスワイン市場は苦しんでいるのだとか。^^;)
実際フランス日常生活の中でワインの存在はかなり大きいです。日本では余程のワイン通さん以外では、未だにフランスワインといえば“ボルドー”ですよね?
一言でボルドーといっても、まずボルドー地域に様々なワインテロワールがあります。(赤のメドック、サンテミリオン、コート・ド ・ボルドー、シュペリウール、辛口白、アントル・ドゥ・メール、甘口白、ソーテルヌなど)たくさんの銘柄、歴史の長い堂々有名老舗シャトーワインから、新しくワイン農家を始めたまだまだ名の知られていない銘柄、AOCかどうか、最近人気が定着しているBIO(オーガニックワン)などワインの数は星の数より多いかもしれません。
ワイン好きのフランス人はこのテロワールにもこだわります。そうはいっても、フランス人の日々の生活で、ワインについては上手に仕分けされています。毎日食卓に出てくるワインは並々の金額(平均6、7ユーロ)。特別な日(誕生日やノエル 、人を招待する食事会)などでは、ちょっと普段より奮発するとか。
ワインセラーがある家も多い中、ワインカーヴ(ワインを保存する地下室)がある家が多いのもフランス。そこには、手をつけたくない、大切なワインを保存していたり。ワインへの思いも深いです。
最近、若い人の間ではワイン離れが始まっているというのもありますが、テラスで昼間からワインを飲むこなれた若い人たちを見かけると、”いやいや、やっぱりフランス”と感じたり。
地元ワインにこだわるフランス人が多いのも特徴的。私の現在住んでいるトゥールーズでは、ラングドックルシヨンワイン(南フランス、カルカッソンヌ城を中心にスペイン国境フランス地中海)まで範囲が大きいのですが、やはり一言でラングドックワインといってもテロワールの多さはボルドー以上です。というのも現在フランスの中でワイン畑面積が一番大きい地方だからです。
その銘柄の多いこと。この地域のワインは南仏らしい太陽の光の強さが反映されるワインということで、まず濃厚な赤。ワイングラスに注がれるワインも、赤というよりも果てしなく黒に近いような赤といっても過言ではないかと思います。
とはいっても、フランスも健康ブーム。特に女性は、平日はワインは飲まないとか、平日はグラス1杯だけとか気にする人もごくたまに。。。
あと、日本でみられない光景が、フランス人の休日の家庭での食事の際は、ママン、パパと一緒に18歳くらいから普通にワイングラスがでてきて、家族でワインと一緒に食事を楽しむ。この光景を目にすると、”フランスにいるんだな~”と実感するときです。
ワインに興味のあるかたは、フランス観光の際は、ぜひ、普通のスーパーへ行って、ワイン売り場の存在感を確認してみてください。😉 Tchin-tchin (チンチン)🍷
*サンテーと同様、乾杯をするときのフランス語です!