トゥールーズ大学に留学中、フランス人の友人の実家ピレネー山脈ポーに招待されました。友人のお母さまが用意してくれたはじめてのフランス家庭料理。
お肉を焼いている間、ご当地ということで、まずフォアグラでアペリティフ。分厚くカットしたフォアグラを、バゲットにのっけてパクっ。そして、地元の甘口白ワインJurançonを一口。バゲットの小麦粉の香りが鼻に抜け、フォアグラのバターのようにまろやかな口溶けと程よい塩味、はちみつのように奥深い白ワインの味わい。そんな幸せな共演が、お口の中で繰り広げられました。
フォアグラは決してパンに塗りつけず、カットしたままのっけて食べるのが掟だとか。パンはリンゴやイチジクの入ったものをカリッとトーストするのがおススメ。
塩コショウで焼いた厚切りポークには、ガーリックを効かせてクタクタにソテーしたインゲンを添えて。そして、グリーンサラダには自家製ドレッシングをかけて。食後はバスク産Brebis(羊乳)のフロマージュを。
どれもシンプルな一皿なのに、美味しかった。いわゆるグルメなレストラン料理ではないフランスの食事。フランス人家庭の食事が大好きです。
執筆者 Akiko