300種類以上のチーズが存在するといわれるフランス。フランスでは、フランス人は毎日フロマージュを食べているのでしょうか?!
毎日というわけではないのですが、フランス人の家の冷蔵庫の中には必ずフロマージュがみつかります。こだわリ派、農家暮らしとなると、”フロマージュの家”(フロマージュを保存する入れ物)も存在します。家の中に揃っているフロマージュの種類、ランクにもフランス人の懐事情が現れているともいえます。
『ランク別フロマージュ事情』
● 若い学生
街にあるコンビニエンスストアーなどで、経済的な値段のカマンベールチーズやキリ(クリーム)もしくは、プロセスチーズ(日本製のとろけるチーズのようにスライスされた)を日常的に食べているようにみえます。
● 大型スーパーのフロマージュ売り場
かなりの種類のフロマージュが揃っています。冷蔵陳列とは別に量り売りのコーナーなども併設され、フランス各地のAOCフロマージュも揃うほどです。共働き家庭となると、週一回スーパーで買い物をする傾向が強いのですが、スーパーで十分欲しいものがみつかります。4、5種類のフロマージュが平均的なフランス人の家の冷蔵庫の中で見受けられます。
● マルシェ
マルシェで買い物をする習慣のある家では、行きつけのマルシェで、行つけのフロマージュ農家の生産するフロマージュを購入します。直販を支持する派です。マルシェにはこだわりのフロマージュ農家が出店していますし、オーガニックフロマージュも安心して購入できます。
● フロマージュ専門店
毎日は食べないけど、食べる時は、”あそこのこれ”派。フランス人は必ず自分の行きつけの店を支持します。有名フロマージュ専門店に足を運ぶフランス人は、毎日フロマージュを食べなくとも、食べる時は並々のものではなく高級志向。また友人を家に招待して食事をする習慣のフランス人は、熟成チーズを数種類、食事後のデザートの前にいただきます。
だから、毎日食べるの?!
ということで、暮らしスタイルによって差があるということです。フランスのフロマージュの世界、奥が深いです〜。
執筆者 田所